WBC第3戦。2023年3月11日に、日本が対戦したのはチェコ。
チェコの代表選手のほとんどは、学生、もしくは野球ではない職業に就いています。
主なチェコ代表選手の職業について調べてみました。
【WBC】チェコ代表選手の職業
主な選手の職業、プロフィールをご紹介していきます。
O.サトリア(投手)
・生年月日:1997年2月26日
・身長:175cm
・体重:76kg
・投打:右投げ右打ち
・職業:電気技師(電力供給会社CEZに勤務)。
チェコの選手唯一の身長170㎝台と小柄。ダースベーダーがお好きだそうです。
2023年のU23のワールドカップでは、メキシコ戦において勝利投手となりました。
今回WBCでは、日本戦の先発投手を務め、スピードは遅いながらも、緩急の効いたピッチングにネットは騒然。
たちまちTwitterには、「チェコのピッチャー」がトレンド入りとなりました。
M.フルプ(外野手)
・生年月日:1999年1月9日
・身長:193㎝
・体重:99㎏
・投打:右投げ右打ち
・職業:アメリカ・ノースグリーンヒルズ大学5年生
佐々木朗希投手が投げた内角低めの163kmの球をジャストミートさせ、左翼線への二塁打を放ったフルプ選手。
フルプ選手は、野球がしたくて高校卒業後に渡米されており、現在は、米ノースグリーンヒルズ大学の学生。
MLBのドラフト候補で、2015年に日本で行われたU18ワールドカップにおいて、当時16歳ながら4番を務めたことも。
チェコの国の公式Twitterによると、ニックネームは「野獣」とのことで。
好きな食べ物は寿司。
E.ソガード
・生年月日:1986年5月22日
・身長:178cm
・体重:82kg
・投打:右投げ左打ち
・職業:元カブスの選手
チェコの選手の中で唯一のメジャー経験者。
11年で5チームでのプレー経験あり。
通算26本塁打、187打点を記録しています。
W.エスカラ
・生年月日:1998年12月11日
・身長:180cm
・体重:82kg
・投打:右投げ右打ち
・職業:米独立リーグ
エスカラ選手は、アメリカ独立リーグで活躍されています。
WBC日本戦では、佐々木朗希投手の投げた162キロの球が左ヒザに直撃し、しばらく立ち上がることができませんでした。
その後、一塁へ歩き出したエスカラ選手の元に山川穂高内野手が歩み寄り、謝罪すると、「大丈夫」と言わんばかりに山川選手のおしりをポンとたたき、ベースを通り越してライトフィールド方向へ全力疾走。
その行動に、満員のスタンドから大きな拍手が沸き起こりました。
V.メンシク
・生年月日:1998年5月24日
・身長:183cm
・体重:83kg
・投打:右投げ右打ち
・職業:学生
M.チェンベルガ(捕手)
・生年月日:1992年8月3日
・身長:193cm
・体重:102kg
・投打:右投げ右打ち
・職業:生活雑誌広報
マイナーで長年プレーした経験を持ち、2021年には3Aで7本塁打をマーク。強打が魅力。
M.メンシク
・生年月日:1992年5月11日
・身長:188cm
・体重:102kg
・投打:右投げ右打ち
・職業:野球チーム監督
M.ムジーク
・生年月日:1996年4月23日
・身長:180cm
・体重:88kg
・投打:右投げ右打ち
・職業:グラウンドキーパー兼コーチ
F.スモラ
・生年月日:1997年10月4日
・身長:185cm
・体重:90kg
・投打:右投げ左打ち
・職業:多国籍企業「KPMG」監査人
J.ハイトマル
・生年月日:1987年6月14日
・身長:191cm
・体重:80kg
・投打:右投げ右打ち
・職業:営業担当者兼野球指導者
日本戦先発メンバー以外の選手
キャプテンのジーマ選手は金融トレーダー、エースのシュナイダー選手は消防士、ミナリク選手は不動産業、ドゥボヴィー外野手は体育と地理を教える教師。
そして、チームを率いるハジム監督は神経科医・・・と、選手のほとんどは野球選手以外の職業に就いていらっしゃいます。
チェコの野球事情
総人口約1000万人のチェコにおける野球人口は約7000人。
盛んなスポーツは、アイスホッケーやサッカー。
野球の国内リーグもあるものの、それはプロではなく、スポーツクラブでの1つの競技という扱いで、チェコでは、野球はマイナースポーツという位置付けだそうです。
それゆえ、WBCに参加しているチェコの選手も、普段は野球以外の職業に就いており、今回有給が取れなかったことで参加できなかった選手が多くいるとのことです。
チェコで選手、コーチの経験がある田久保賢植さん(38)によると
「リーグの打率トップ10の選手が今大会にあまり参加できていない。有給が取れなかったから」と説明した。
日刊スポーツ
そして、今回WBCへの出場が決まってから、チェコでは野球の注目度が高まり、WBCのチェコ戦がテレビで放送されたのだそう。
大使館によれば、チェコ史上初めての“野球のテレビ中継”だそうです。
これをきっかけに、チェコでの野球人気が高まるかもしれない・・・と考えると、選手の皆さんは俄然やる気が湧いてきたことでしょう。
また、普段消防士として働いているシュナイダー選手は以下のようにも語られたとのこと。
「僕は仕事を休まなければここには来られない。だけど職場のみんなも家族も、僕らがこの大会で戦う意味を理解してくれて、送り出してくれたんだ」
だから……と一呼吸置き、語気を強めてこう締めた。
「僕たちはプロのつもりで戦うよ」
https://number.bunshun.jp/
シュナイダー選手は、7歳から野球を始め、メジャーリーガーと夢見てきたそうです。
ですが、やはりチェコでは野球はマイナースポーツゆえ、プロになるチャンスさえも少ない・・・
そういった環境の中での今回のWBC出場は、シュナイダー選手を始め、幼いころから野球を続けてきた選手にとって、それはそれは喜ばしいこと。
シュナイダー選手は、以下のようにも語られています。
「7歳から野球を始めて、30年間続けてきた。子どもの頃から、いつかメジャーリーガーになりたいと思っていたんだ。
僕だけじゃない、代表メンバーみんな、それを夢見てやってきた。
でも、野球が盛んではない小国・チェコで、そのチャンスは極めて少ない。だから、ではないんだけど、僕らにとってWBCこそが“メジャーリーグ”なんだ。
大観衆の前で、世界のトップクラスの選手を相手に戦えるんだからね」
https://number.bunshun.jp/
チェコの選手たちのこのようなバックグランドを聞くと、応援したくなりますね!
まとめ
WBCにおいて、2023年3月11日に日本が対戦したチェコの代表選手の職業に就いて調べてみました。
日本戦の先発投手を務め、その投球がたちまちSNSでトレンド入りしたピッチャーのサトリア選手は電気技術者。
佐々木朗希投手からヒットを打ったフルプ選手は学生。
元メジャーリーガーの選手だったソガード選手や、米独立リーグで活躍するエスカラ選手など、野球が仕事である選手もいるものの、
他の選手の職業は、学生や生活雑誌広報、企業の監査人、営業、金融トレーダー、消防士、不動産業など。皆さん、有休を取得して、今大会に参加されているとのこと。
そして、チェコの国内リーグの打率トップ10の選手は、有給が取れなかったことで今大会に参加できていないようです。
大きな舞台で懸命にプレーするチェコの選手たち。心から大きなエールを送りたいですね!
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