2023年5月18日、人気歌舞伎俳優の市川猿之助さんとその両親が緊急搬送され、ご両親が亡くなるという大変ショッキングなニュースが飛び込んできました。
翌19日の報道によると、猿之助さんご本人とご両親の3人ともに薬物を服用していた可能性が指摘されています。
自宅には猿之助さんが書いたと思われる遺書のようなものも見つかっており、詳しいことはわからないものの、その状況から一家心中を図ったようにも思えます。
この場合、猿之助さんは罪に問われることになるのでしょうか?
調べてみました。
【追記】
一命を取りとめた猿之助さんから事情を聴いたところによると、猿之助さんは「死んで生まれ変わろうと家族で話し、両親が睡眠薬を飲んだ」と説明しており、3人ともに向精神薬を服用したということが分かりました。
下記、詳細を追記しています。
市川猿之助は罪に問われる?
結論から言うと、猿之助さんが罪に問われる可能性もあるのは事実。
猿之助さんとご両親が発見されたのは、猿之助さんは玄関からほど近い半地下にある自室のクローゼットの中で、ご両親は2階のリビング。
ご両親は、2人で並んで敷布団を敷いていない床の上に仰向けに倒れた状態。
首から下に掛布団が掛けられており、パジャマを着ていたとのこと。
何者かが侵入した形跡がないことから、一家心中を図ったかのようにも思えますが・・・
詳しい状況が分かっていないので、状況別にどのような罪になるのか見ていきたいと思います。
両親と猿之助、それぞれ別々に自殺を図っていた場合
元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士によると、この場合は「罪にはならない」のだそう。
3人がそれぞれの意思で命を絶った場合、誰が先でも後でも「自殺は罪にならない」と、元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は言う。
https://www.sponichi.co.jp/
一家心中だった場合
ご両親がお亡くなりになり、猿之助さんが生き残っている・・・その状況を考えると、猿之助さんが無理心中を図った可能性も考えられなくはありません。
※あくまで「(現時点で)可能性がある」というだけのものです。今後の捜査で詳しい状況が明らかになることと思います。
もし、猿之助さんがご両親と無理心中を図っていたとすると、猿之助さんは二人に対する「殺人罪」に問われる可能性も。
無理心中だった場合
ご両親お2人ともお亡くなりになっているため、その場合は「2人に対する殺人罪」ということになってしまいます。
若狭勝弁護士によると、「まだわからない点が多いのではっきりしない」としながらも、この場合は「20年以上の懲役が科せられる可能性もある」のだとか。
「遺書の内容や司法解剖の結果どのように死に至ったかなどを見ながら判断していくことになる。はっきりしない点がまだ多いが、仮に2人の殺害で逮捕、起訴されたなら懲役20年以上になるのでは」
https://www.sponichi.co.jp/
両親の同意があった場合
仮に一家心中を図っていた場合であっても、両親の同意が得られていた場合は「殺人罪」ではなく、「承諾殺人罪」となることも。
この場合は、「6月以上7年以下の懲役または禁錮」とのこと。
両親の同意が認められた場合は承諾殺人罪も考えられるとし、法定刑は6月以上7年以下の懲役または禁錮とした。
https://www.sponichi.co.jp/
猿之助さんが罪に問われるって・・・辛いねぇ。。。
市川猿之助は罪に問われる?本人と両親3人ともに薬物服用の可能性?!
仮に一家心中だった場合、以上のように猿之助さんが罪に問われる可能性もあるのですが、
2階のリビングで発見されたご両親は共に、口から何かを吐いたような痕が確認されたほか、泡をふいていたとのこと。
検視の結果を待ってみないと確実ではないですが、状況を見ると、何らかの薬物を摂取した可能性があるように思われます。
また、半地下の自室で意識がもうろうとした状態で見つかった猿之助さんの口元も同様の状態だったそうです。
発見された際に、母親(75)は死後硬直が始まっていたといい、死後一定の時間が経過していたとみられる。
父親の市川段四郎さん(76)は搬送先の病院で死亡。
いずれも吐いたような痕が確認されたほか、口の中の状況から何らかの薬物を服用した可能性があるという。
猿之助さんは半地下の自室で意識がもうろうとした状態で見つかった。猿之助さんも薬物を口にしたとみられる状況があったという。
https://www.sankei.com/
自宅から複数の遺書が見つかっているということなので、その可能性は低いかとは思われますが、何者かが3人に薬物を摂取させ、心中に見せかけようとした・・・
もしかすると、もしかすると、そういう可能性もあるかもしれません。。。(もしかすると・・・。)
【追記】服用した薬は睡眠導入剤?
意識を取り戻した猿之助さんが語ったところによると、3人が服用した薬は、猿之助さんが病院で処方してもらったものだったよう。
医師の処方通りに服用することなく、多く溜め込んでいたようです。
2023年5月17日に家族で話し合った結果、「死んで生まれ変わろう」と、まず両親が薬を飲み、それを見届けてから猿之助さんが薬を服用したとのこと。
薬を飲んだ両親にビニール袋をかぶせたなどという報道もあるため、それが真実であれば、「承諾殺人罪」や「自殺幇助罪」に該当する可能性も。
今後、警視庁は慎重に調べていくとのこと。
また、何かわかりましたら追記していきます。
まとめ
人気歌舞伎俳優の市川猿之助さんが緊急搬送され、ご両親が亡くなるという大変ショッキングな事件。
現場の状況から、一家心中を図ったかのように見受けられるのですが、この場合、猿之助さんは罪に問われるのか、状況別に調べてみました。
3人ともそれぞれに自殺を図っていた場合、猿之助さんは罪に問われることはないですが、猿之助さんが無理心中を図っていた場合、2人に対する殺人罪が適用されることも。
・ご両親の同意がなかった場合・・・「殺人罪」が適用され、2人の殺害で逮捕、起訴されたなら懲役20年以上
・ご両親の同意があった場合・・・「承諾殺人罪」となることもあり、6月以上7年以下の懲役または禁錮
ただ、遺書のようなものがあったということでその可能性は低いかもしれませんが、詳しい状況がまだわかっていないため、第3者が3人に薬物を摂取させ、心中に見せかけようとしたという可能性も現時点では捨てきれません。
まだ意識がもうろうとしており話ができる状態ではないようですが、いずれ猿之助さんの口から真実が明かされることとなると思います。
詳しいことが分かりましたら、また追記していきたいと思います。
【追記】
警視庁の調べによると、猿之助さんと両親との話し合いの結果、「死んで生まれ変わろう」と、猿之助さんが溜めてあった睡眠導入剤を猿之助さんと両親の3人で服用したとのこと。
まず両親が服用し、それを見届けてから猿之助さんも服用したようです。
状況次第によっては、猿之助さんが罪に問われる可能性もあり、今後の真相究明が待たれます。
母親と父親に対する自殺幇助の罪で起訴された猿之助さんは、2023年11月17日、東京地裁で判決公判があり、市川猿之助さんには懲役3年・執行猶予5年の判決が言い渡されました。
猿之助さんの代役を務めた中村隼人さんについてはこちら↓
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